合同会社かかし

Kakashi , inc.
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発行
映画日本社が第二次世界大戦中の3年の期間に出版された映画情報誌。
『映画フアン』・『キネマ』・『新映画』・『スタア』および映画世界社が刊行する『映画之友』の5誌が
戦時統制によって統合され、1941年1月に『新映画』と『映画之友』の2誌が新たに創刊された。
映画世界社の『映画之友』誌から誌名を引き継ぎ、橘弘一路や大黒東洋士など編集スタッフも映画世界社の『映画之友』誌と共通するものの、内容は刷新され、より広い読者層を対象とする日本映画中心の雑誌となった。
さらなる雑誌統廃合を目指す情報局の意向により1943年12月号で休刊し、『新映画』誌に統合された。
「健全にして明朗なる娯楽性の中にも、常に何等かの映画鑑賞への指導性をもたせること」を紙面づくりの編集方針とし、万人に歓迎される映画紹介鑑賞誌をめざした。
誌名の通り、様々な視点から映画を楽しむための手引書で、刊行から80年以上経った今読んでも大変興味い記事が多い。
刊行期間は僅か3年間ほどであったが、統合以前の映画業界の成長と戦後の隆盛を繋ぐ貴重な史料である。
収録
1941年1月創刊号~1943年12月休刊になるまでを刊行。全2回。1回配信は統合後の1941(昭和16)年1月1日創刊号~1942(昭和17)年2月1日号まで。
仕様
月刊。毎月1日発行。140頁程。B5サイズ縦型。定価金五十銭。
構成
グラビア(撮影中・舞台裏・映画ポスターなど)、取材記事(政府の要人・監督・原作者・俳優など)、「映画之友」独自でユニークな特集やコーナー、映画に関する漫画や人気監督番付や東亞で映画
が盛んな国や地域などの面白データから成る。
特徴
①邦画が充実。
②戦時体制の統合により「2誌のみ」に限定された映画専門雑誌の1つ。そのため希少性が高い。
③約140頁のうち、大半(40頁以上)を占める多種多様でユニークな記事。
④内閣情報部部長・大政翼賛会常任総務・外務大臣松岡洋介らへの単独取材、「戸田家の兄弟」や「みかへりの塔」などの話題作のロケ取材、人気俳優(片岡千恵蔵)による
「髷の知識」、「文部省推薦映画物語」、「映画は幾らで出来るか」、内田吐夢など「作家物語」、「演技・表情研究」、高山帽子など当時の流行、花形監督の「次回作品の抱負を
訊く」、溝口健二監督の「試写室風景」、東西の演出者や俳優などの番付、横井福次郎や村山しげるなどの人気漫画家による映画漫画、「映画時事早わかり」、「東亞でどこが
一番映画が盛ん?」など「映画之友」ならではの人気コーナーやシリーズ。
⑤小津安二郎・稲垣浩・澁谷實・田坂具隆・内田吐夢・マキノ正博・溝口健二・小杉勇ほか人気映画監督や石川達三ほか、人気作家(原作者)の製作活動。
⑥片岡千恵蔵・長谷川一夫・上原謙・笠智衆・佐野周二・田中絹代・高峰三枝子・山田五十鈴・李香蘭・高峰秀子ほか、若き日の人気俳優の躍動。
⑦邦画(新体制映画・国民映画・国策映画・時事映画・文化映画)と洋画の変遷がわかる。
⑧映画と政治の関わり、映画の持つ力、翻弄される映画業界の内幕を本誌を通じて知ることが出来る。
⑨日中戦争から大東亜戦争へ。戦争の激化に伴い、映画法の施行、国防保安法、治安維持法改正など数々の規制や法の制定がされた激動の3年間の映画業界の情勢や動向、
映画会社の存亡がわかる。
⑩現地ロケを通じて、中国や南方の当時の社会状況が分かる。
6.その他
チラシ素材に載せた「創刊に当たって」&「宣誓」を載せてください。
構成
右が映画、左が芸能という両面が表紙という意趣を凝らした構成。
特徴&記事内容
①雑誌の表紙絵や口絵には、当時活躍していた画家が起用されており、大正14年〜昭和2年(1925〜1927)
までの3年間は大阪の女性画家である木谷千種が担当している。
②イラストは、江戸時代の絵師、歌川豊国筆の役者絵が紙面を飾る。表紙には映画や狂言に登場した
水戸黄門・徳川家康・石川五右衛門などの歴史上の人物の木版画や映画のシーン が毎号描かれており、
表紙を見るだけでも 楽しめる。
③「時代劇六大スタア」である阪東妻三郎、大河内傳次郎、嵐寛寿郎、片岡千恵蔵、市川右太衛門、
長谷川一夫をはじめとする当時の人気俳優や、英由里子、田中絹代、原節子ら女優陣、能楽師などの
写真も豊富。チャップリンの映画やシャーリーテンプルの寫眞など、とても興味深い。
④演劇は、東京の歌舞伎座・東京劇場・明治座・新橋演舞場・帝国劇場・寿劇場・東京宝塚劇場、
関西の大阪歌舞伎座・角座・中座、京都南座等の各座と役者の寫眞や情報が豊富。
⑤映画は、当時、一世を風靡しているトーキー(音声付き映画のこと。1920年代後半に米国で始まり
1930年代には世界的な大人気を誇った)映画の最新情報、ユニバーサルやパラマウントやフォックスに
代表される米国映画、国内は日活・松竹蒲田・松竹下加茂・帝キネ・河合・マキノ・東亜キネマなどの
作品や出演者の写真と情報が豊富に掲載されている。
⑥片岡千恵蔵・長谷川一夫・上原謙・笠智衆・佐野周二・田中絹代・高峰三枝子・山田五十鈴・李香蘭・高峰秀子ほか、若き日の人気俳優の躍動。
⑦邦画(新体制映画・国民映画・国策映画・時事映画・文化映画)と洋画の変遷がわかる。
⑧映画と政治の関わり、映画の持つ力、翻弄される映画業界の内幕を本誌を通じて知ることが出来る。
⑨日中戦争から大東亜戦争へ。戦争の激化に伴い、映画法の施行、国防保安法、治安維持法改正など数々の規制や法の制定がされた激動の3年間の映画業界の情勢や動向、
映画会社の存亡がわかる。
⑩現地ロケを通じて、中国や南方の当時の社会状況が分かる。
その他
チラシ素材に載せた「創刊に当たって」&「宣誓」を載せてください。
製品説明(電子書籍のみ)
・配信日 :2025年9月~10月頃(予定)
・言語 :日本語 ※チラシは和文・英文(画像のみ)あり
・電子書籍 :全2回配信(分売可)、MeL(丸善雄松堂)・KinoDen(紀伊國屋書店)・eBooks(エビスコ)の3社のプラットフォームのみでの閲覧。
・解説 :未定(佐伯氏または佐崎氏(国立映画アーカイブ )
・蔵書状況と希少性 :国内の所蔵大学は坪内博士記念演劇博物館のみ。 1941(昭和16)年は1号のみ所蔵。
国立国会図書館はマイクロ。海外は所蔵機関0。
※下記、「電子書籍のメリット」と「本書籍導入のベネフィット」はチラシには不要、hpで。
・電子書籍のメリット :「いつでも・気軽に・読みたい箇所から」利用できます。電子書籍化にあたって、ページ下部に余白を足し、ページ番号を付しています。
・本書籍導入のベネフィット:同一プラットフォーム内の書籍・雑誌・新聞に掲載されている用語との「横断検索」が有効です。民主的傾向・娯楽性・風俗性の強い雑誌など、同時期に刊行された
様々な刊行物との比較・検証がお勧めです。戦前の国策報道と真実の相違などの比較検証を含め、学部や学科、ジャンルの壁を越えて、思わぬ発見をする可能性がある
からです。
・お奨め対象 :映画史、映像メディア史、日本文化史、表象文化史、芸能史、社会文化史、大衆史、風俗史、近代史などの研究者 大学図書館・公共図書館
・販売価格 :セット販売価格 176,000円(税別)を創業二周年記念特価として、約15%offの150,000円(税別)にてご提供いたします。※2026年3月末までにお申し込みの場合に限ります。
1アクセス∼3アクセス共に同一価格。①・②分売可。 ※ライブラリエは特価はありません。
・販売対象機関 :全機関
注:日本の19
蔵書状況と希少性
『演芸と映画』は国内7図書館で所蔵があるが、欠号が多く、禁退出(貸出不可)もある。海外には蔵書なし。
『演芸寫眞新報』は国立国会図書館は紙で所蔵しているが欠号が多い。国内は4図書館で所蔵も欠号が多く、
禁退出(貸出不可)もある。海外はなし。
『演芸と映画』全176冊
(創刊号の1926(大正15)年4月 第1巻第1号~最終刊の1940(昭和15)年 15巻第11号) 及び
『演芸寫眞新報』全37冊
(「演芸と映画」改題の1940(昭和15)年 15巻第12号~最終刊の1943(昭和18)年 18巻12号) を
共に揃いで完全復刻!
推薦文(敬称略)
児玉竜一 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 館長・文学学術院 文学部 教授
岡田秀則 独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ 主任研究員
お奨め対象
映画史、映像メディア史、伝統芸能史、舞台芸術史、日本文化史、表象文化史、芸能史、
社会文化史、大衆史、風俗史、近代史などの研究者 大学図書館・ 公共図書館
本書籍導入のベネフィット
同一プラットフォーム内の書籍・雑誌・新聞に掲載されている用語との「横断検索」が有効です。
映画や芸能関係の雑誌のみならず、社会情勢の変化や戦火の拡大によって、次第に変節を強いられる
雑誌や新聞との表現や注視の違い、戦時下での欧米の映画情報の取り扱いの変遷などを「電子書籍」
だからこそ、比較検証出来ます。
特別価格のご案内
セット販売価格 176,000円(税別)のところ
創業記念特価
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※2025年5月末までにお申し込みの場合に限ります。