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昭和初期に多様な風刺漫画が花開いた背景
1.政治・経済の不安定さと社会不安
大正デモクラシー※の終焉と、昭和の幕開けとともに経済恐慌(昭和金融恐慌、世界恐慌)が到来。世相を皮肉る風刺漫画は、生活苦や政治の混乱、軍部の台頭といった社会の閉塞感に対して不満を抱いていた民衆の心をとらえた。
※1910年代から20年代、藩閥政治や官僚支配を批判し、自由を求めて、様々な政治、社会、文化運動などを展開した大衆運動の盛り上がりのこと。
2.大衆メディアの成熟
大正から昭和にかけて、教育の普及により、新聞や雑誌などのメディアが一般大衆に広く普及。特に、明治から続く北沢楽天などの「風刺漫画」系雑誌の系譜や、岡本一平らによる新聞漫画が人気を博し、時事的な話題を風刺する手法が定着した。
①プロレタリア漫画の台頭
1920年代後半から1930年代にかけて、労働運動や社会運動の活発化に伴い、左翼的な視点から権力や社会構造を批判する「プロレタリア漫画」が漫画家集団(日本漫画家連盟など)を中心に描かれた。
②「新漫画派集団」の出現とモダニズム
1930年代には、従来の時事ネタだけでなく、都市の洗練された生活やモダンな感覚を反映した風刺漫画が登場し、新たな漫画表現が若者層の支持を得るようになる。
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